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Sorpt.X CD/CC – VOC濃縮
吸着プロセスはSorpt.X CD/CCを活用し、有害物質の濃縮に用いられます。
排気処理設備Sorpt.X CD/CCは、下流に設置された処理レベルでの吸着濃縮により少ない溶剤(VOC)で汚染された大きい排気流の連続処理のための定評ある処理法です。
したがってSorpt.X CD/CCは 吸着処理 を活用します。この処理は、大きな排気体積流量と同時に有害物質汚染度が低い時に費用便益比率の観点で特にメリットがあり、それは再生熱排気処理設備のような直接処理が非経済的になる時です。
Sorpt.X CD/CCのメリット
- 最大40:1の高い濃縮による低いCO2放出と低い運転コスト
- 圧力変動のない連続吸着と有害物質の処理
- 220 ℃までの高い脱着温度による長い耐用期間(連続運転時)
- 高沸点の揮発性有機化合物(VOC)は非連続的な、特別なケースでは連続的な高温ガス脱着(最大300 ℃)により除去できます。
- ローター以外の可動部品なし - 少ないメンテナンスで高い信頼性
- さまざまな酸化テクノロジーと組合せ可能
- 追加燃料なしのアプリケーション特有の酸化が可能
- プロセス組込みの熱回収
Sorpt.X CD/CCの作動原理
排気処理設備Sorpt.X CD/CCは処分する排気流を濃縮します。それにより下流に設置されたユニットで処理する流量が減少し有害物質濃度は上昇します。
排気処理設備Sorpt.X CD/CCは吸着ローターに吸着ゾーン、そして小さな脱着・冷却ゾーンに区分され構成されています。吸着ゾーンでは溶剤は空気から除去され、吸着体に受容されます。これは有害物質は吸着体に溶性がより高いから起こります。吸着体は、除去する有害物質が空気より溶解しやすいものを選びます。有害物質はそれにより排気流から分離されます。
ローターの連続的な回転運動により、吸着された有害物質は連続で脱着ゾーンに搬送し高温の空気で 脱着されます。この脱着空気の容量ははるかに小さく、有害物の濃縮は高く、続いて下流に設置された処理設備に供給されます。ここでより効率的に浄化されます。
革新的な処理アプローチにより、Dürr 排気処理設備Sorpt.X CD/CCは処理する排気流を、元の有害物質を最大40:1まで濃縮することができます。結果として、排気処理設備 Sorpt.X CD/CCの想定運転コストは熱処理単独よりも明らかに低くなります。
Sorpt.X CD/CCの使用範囲
モジュール構造の排気処理設備Sorpt.X CD/CCの主要な使用範囲は、特に塗装と表面処理、印刷・コーティング工業、さらに半導体工業です。さらに、Dürrのこの製品ラインは化学工業、プラスチック・複合材工業、鋳造排気の処理で使用されています。
- 塗装設備
- 印刷とコーティング工業
- 半導体
- 化学工業
- プラスチックと複合材
- 鋳造
Sorpt.X CD/CCの技術仕様
用途に応じて、吸着ユニットあたり体積流量20,000 Nm³/hから最大230,000 Nm³/hまでの処理が可能です。個別のモジュールは容易に組合せ可能で、処理する排気量に限界はありません。現在、世界中で毎時500億m³の空気がDürr Sorpt.X CD/CC設備により濃縮されています。
Sorpt.X CD/CC設備により、しばしばVOC(揮発性有機化合物)と呼ばれる有機溶剤を排気流から除去することができます。このクラスの典型的な代表は:
- 脂肪族または芳香族の炭化水素
- アルコール
- 酢酸塩
- 塩化炭化水素
- グリコール
- アルデヒド
- ケトン
Sorpt.X CD/CC設備の使用条件は、排気温度40 ℃および相対湿度85 %を超過しない事。ホルムアルデヒド、メタノール、塩化メチルや強酸または強アルカリの無機成分、硫黄化合物、ハロゲン、重金属、可塑剤、オイルミストには使用できません。必要に応じ、排気の前冷却および/または前乾燥が必要となります。
Sorpt.X CD/CC設備は最大 2 g/Nm³までの有害物質濃度で使用可能です。それ以上の濃度では、直接熱再利用プロセスで濃縮なしの方が経済的に有利なため使用されます。例えば再生熱排気処理な。
Sorpt.X CD/CCの構造
Dürrによって設計、供給されるVOC濃縮・酸化設備は以下の主要コンポーネントから組み立てられています。
- 組込みのフィルターハウジング付きのモジュール式Sorpt.X CD/CC吸着ローター/ターンテーブル
- 中央排気ファン
- 濃縮排気流の最終処理と熱回収およびの脱着空気の加熱のため下流に設置された排気処理設備 Oxi.X TR, Oxi.X RTO, または Cat.X PL
- 電気スイッチ、制御、監視設備
- すべて必要なフィッティング、フラップ、コンペンセータ、熱保護絶縁を備えた内部結合ハイプ配管
Sorpt.X CD/CCの中核部品は、個別の区画に分割された縦型ローターディスク、またはそれぞれフロー方向に2つ連続配置された吸着体ブロックがあるターンテーブルシステムです。標準化されたモジュール構造により、プロセスコンセプトの選択にも、最適な濃縮用吸着材料の選択にも最大限の柔軟性を提供します。
定評あるターンテーブル技術により、化学工業での有害物質の濃縮実績有ります特殊な炭素繊維吸着体ブロック、または特殊ゼオライト混合物の使用が可能になります。
多くの場合は、吸着体はハニカム構造のセラミック基板に固着浸透されたゼオライトから構成されています。活性炭に対して、耐高温で非可燃性であるという大きなメリットがあります。ゼオライトブロックのハニカム構造により、圧力ロスとそれによる設備の電気エネルギーの需要が最小化されます。1つまたは複数組込みのフィルター段階により、ダスト、塗料粒子などによる詰まりや閉塞から吸着材料が保護され、濃縮のためのシステム耐用年数に大きく寄与します。

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